明けない夜が来る前に

スクリーンショット

<基本情報>

ジャンル:感動・恋愛

キーワード:死神

<あらすじ>

※公式サイトより

とある日の午後、平凡を絵に描いたような少年が目を覚ます。
見える世界は、何も代わり映えしない退屈な日常だった。
そう、一人の不思議な女の子が現われるまでは…。
いきなり彼女は信じられない言葉を放つ。
どんなに邪険に扱っても無邪気に近づいてくる

「あなたは、もう死んでいます」

リベレイターと名乗る女の子は、何やら任務を実行しようとする。
魂を開放する者。俗に言う…死神だった。
ただし彼女は一つ、とてつもなく大きな問題を抱えていた。
なんと、死神のくせに怖くて鎌を振れないのだ!
そんな二人に待つ結末は、果たして…?

少し優しくて、少し切ない、小さな日常の物語

<レビュー>

総合評価: 評価ロゴ

ストーリー:B 絵・演出・BGM:A
・約二時間、本当に映画を見ているかのような見せ方のうまさ
・いい意味で無駄がなく、読みやすいので一気に読める
・ラストも変にためたりせず、素直な終わり方だが、それがいい
・背景が次々に変わったり、演出がいい
・女の子もかわいい。CGも短いため量は少ないがしっかりかけている。
・BGMもまさに映画のような良さ。ボイス、歌まで!

〜今日で命が終わるとしたら、最後に何を願いますか?〜

今回ご紹介するのは、幻創映画館さんの短編作品です。この作者さんの作品はまさに映画のようで、文章も読みやすくキャラも嫌味ったらしくなく、最後もすがすがしくて読むのが苦にならないですね〜。

この作品は、いきなり主人公が死んだところから始まります。そして女の子と出会って自分が幽霊であることを知り…と続いていくのですが、序盤から中盤、終盤へと無駄がなくてコンパクトです。なにせ一日しかないですので(笑)。ですがそれが心地いい長さで、終盤まで読み手を引き付けてくれるのは、展開が一貫しているからなのだろうと思います。終盤まで特に大きな事件とか起きないのですが、ある一日小さな物語にはそんなこと起きなくてもいいんですよね〜

終盤からラストへの見せ方もきれいですし、変にためたりしません。でもそれがこの物語にとってはいいと思います。最後も納得の感動で終われると思います。

あとキャラがかわいいですね〜幻創映画館さんの作品はいつも魅力的なかわいいキャラばかりです。ボイスもかわいさの引き立てに一役かってます。まっすぐで守ってあげたくなるようなヒロイン…いいです!

短いですが演出もしっかりしています。イベントCGも十分かわいいです。BGMも素材かオリジナルかわかりませんが、美しいですね〜

2時間で終わる映画一本見る感覚で、小さな感動物語、是非読んでみてください。