幽明界を異にする

スクリーンショット

<基本情報>

ジャンル:独特

キーワード:霊

<あらすじ>

※公式ページより

早水悠には、人には明かさないある秘密があった。
それは生まれつき幽霊を視る能力を持っていること。
その能力を忌み嫌う悠は、鬱屈した想いを抱えながら日々を過ごしていた。

ある日、幽霊となって目の前に現れた同級生・新島みちるに、自分を殺した犯人を捜してほしいと頼まれる。
みちるは女子高生連続殺人事件の3人目の犠牲者で、最初の被害者が殺されてから数ヶ月が経つが、いまだに犯人は捕まっていない。
渋々依頼を引き受けた悠は、やがて事件の渦中に飛びこみ、様々な人の思惑に触れていく。
闇を覗くとき、その瞳に何が映るのか……。

<レビュー>

総合評価: 評価ロゴ

ストーリー:C 絵・演出・BGM:B
・主人公の悠が徐々にみちると親しくなっていく過程が良い
・一方で犯人は予想付く。推理もあっけない
・立ち絵はしっかりあるが、素材?
・演出は普通

〜失われた命と、生まれた出会い〜

今回は幽霊ものです。殺された幽霊が犯人を捕まえてほしいという、ありそうな話ではありますが、今作は推理するという感じより、成長物語といった感じです。

序盤で早速殺された幽霊(みちる)が登場し、犯人探しに協力することに。正直犯人は「こいつかな?」ってわかってしまうのですが、犯人を追っていくにつれて、先輩幽霊たちに会ったりして、最初は乗り気でなかった主人公の悠も、だんだんと心を開いていきます。中盤での大きな出来事を経て、一気にみちるのことを理解し良き友達となっていきます。この作品の良さは、ここにあると思いますね。

終盤は実際犯人と対峙し、死亡ENDもあるのですがtrueのルートは後味良くきれいに終わっています。選択肢選んでから結構たってから生死がわかるので、ハラハラしてました(笑)

一方で、せっかくの殺人事件なのですから、もう少し推理の部分に力が入っても良かったかもしれません。簡単に予想できるうえに、あまりひねりもなかったですね。そっちの方に期待すると、あっけなく感じるかもしれません。

絵は落ち着いた感じですが、素材のようです。背景はほかの作品でもよく見かけるやつですね。システムとしてはBAD直行選択肢がいくつかあるのですが、ちゃんとエンディングリストがあってよかったです。

犯人を見つけるのも目的の一つですが、何より悠とみちるが仲良くなっていって、よかったなと思える最後を迎えられたのが一番だと思います。是非この二人を見守ってみてください。