サクラノ詩

エロゲまとめ

サクラノ詩

<基本情報>

キーワード:絵・芸術・千年桜

<あらすじ>

※公式ページより

「幸福の先への物語」

春。世界的な美術家である父の死により、生涯孤独となった主人公・草薙直哉は、親友である夏目圭の家へと世話になることに。
そこでは、直哉が通う学園の担任・藍や、圭の妹で女優の雫との交流が待っていた。
さらに遠い昔に転校した幼なじみとの再会も。

風に巻く桜の花びらの向こう、それは、約束されていた再開の如く――。
時の刻みが想いを重ね、感情の奔流が形になる時、出会う光景とは?

<レビュー>

総合評価: 評価 90点

物語ジャンル 感動 鬱/残酷 死生観 trueEND 萌え
恋愛 SF 学園/部活 仲間/絆 戦い/争い

話評価:評価90点
圧倒されるほどすごいシナリオの作品ですね。正直どう凄いのか書きにくいです…というのもたくさんの伏線が一気に回収されるとか、感動シチュエーションで感動のラスト!とかそういうのではない(伏線はうまく利用できていると思いますが)からです。要は文学的にすごいというのでしょうか。芸術とは?絵画作品とは?という大きなテーマと、千年桜という存在のもと、とても丁寧に組み立てられた作品だと思いました。正直読解力のない私は物語の表面しかわかってないような気もしますが…それでも随所で心に響いてくるものがありました。
また個別ヒロインルートのあと、いわゆる真のルートが続いていくわけですが、個別ルートの話がうまく関連しているのもうまいと思いました。個別ルートは個別ルートで完全別世界としている物語も多いですが、今作では個別ルート見ているプレイヤーだからこそ見えてくるものがある作りになっていて、すっきりとしていて気持ち良かったですね。終盤の展開も派手さはないですが、徐々にいろいろな側面が見えてきて、最後あのように終わるのはいい持っていき方だと思いました。
一方で結局あんまり千年桜活躍しませんでしたね(笑)いやもっとはでに効いてくるのかと思ってたのですが…まぁこの作品はそういう作品ではないので問題ないといえば問題ないのですが、ちょっと期待外れでした。
ただ全体的なシナリオとしては、展開といい中身といい十分良かったと思います。
絵:17/20
絵に関しては、安定の狗神煌先生、籠目先生で標準以上のきれいさだと思います。桜関係の絵も美しかったですね。
キャラ:9/10
キャラに関してはヒロインは人数も多いですし、多彩で良かったです。サブとしての男性キャラたちも個性派ぞろいで面白かったですね。トーマスはぶっ飛びすぎてイラッとしましたが(笑)
BGM&歌:10/10
BGMは綺麗で作風にあっていて良かったです。歌は、OP・ED共にいい曲が多数揃っています。中でもやっぱりOPの「櫻ノ詩」。素晴らしい名曲です。
演出&システム:7/10
システムは普通。演出も普通な感じですね。

〜感想〜

この作品は10年越しの作品で、待ちわびていたプレイヤーも多かったのではないでしょうか。自分はというと忘れていました…評判が良かったためやろうやろうと思っていて、やっと時間取って一気にプレイしたのですが、評判に恥じない大作・力作でした。ストーリーのところにも書きましたが、この作品は文章で読ませてくれます。すかぢさんの独特のテイストにどっぷりとつかってみていただきたいです。

なにやら続編も制作中とのことで、楽しみにしたいと思います。ただ発売はいつになるのやらと思ってしまいますが(笑)じっくり作っていただきたいですね!

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